昔は島自体、上下繋がっていた対馬ですが、1900年に人工的に島を切り開いて海路を作りました。
切り離された対馬の上と下を結んだのが万関橋で、これより北が上島、南が下島と呼ばれています。
昔の対馬は上下繋がっていたにも関わらず、南北の行き来は険しい山を越えねばならず、上島の住人は釜山に行く方が近かったといいます。
対馬旅行2日目。
7時に朝食を食べます。
昨日に続き、テーブルの上には弁当が・・・。
8時過ぎて向かった先は、またしても天神多久頭魂神社(あめのかみたくづだまじんじゃ) 。
対馬はしょっちゅう来れる所ではありません。
もう一度見ておきたかったのです。
そこへ行く道中、海老名名月堂というかすまきを売っているお店へ入ります。
ここ去年も来たんです。
道路はさんで向かい側が交番で、そこに3台くらい停められる駐車場があったんで、去年は交番の前に車停めたんですよね。
そこに市内を見回りしたであろう警察のお兄さんが帰ってきた。
「何事ですか!!」って急いで車から降りてくる。
目の前のお店のかすまきを買いに来たんですよと伝えると、「びっくりしたじゃないですか!!」って怒られたっけ。
今年もその同じ駐車場に停めました。ゴメンネ・・・。
小さなかわいらしいおばあちゃんがやっている個人のお店。
毎日娘さんが、かすまきを作っているそうです。
昨日もこのお店に立ち寄ったんですが、店が閉まっていたんです。
休みはあるのか聞くと、病院行く時や用事があるときは休んでいると。
去年と変わらず元気そうなおばあちゃんを見て、安心しました。
黒あんと白あんを1つずつ買います。1コ180円。
天神多久頭魂神社へ着くと、山の上を鳥がつがいで飛んでいました。
朝のすがすがしい空気。晴れ渡る空。本当に気持ちよさそう・・・。
昨日とはまた違った雰囲気です。
その後神社の横にある山道を通って、対馬野生生物保護センターへ行きます。
ちょうど開館時間の10時に着きました。閉館は16:30。(入館は16:00まで)
毎週月曜日はお休みです。
私たちが最初の来館者で、受付の親切な女性に、ヤマネコがいる場所まで案内してもらいました。
うん、目がくりくりしててかわいい。
私としては見たらすぐ帰ろうぐらいの軽い気持ちだったのに、女性の方が10:30に餌やりがあるのでぜひ見て行ってくださいと言う。
いろいろ詳しく説明してくれたので、見ないわけにはいきません。
その間展示物を見たり、アンケートを書いたりして時間をつぶします。
他の来館者も3組ほどいたでしょうか・・・。
餌やりの時間の頃には、誰もいなくなっています。私と母二人だけです。
ヤマネコがいる廊下のパネルを何気なく見ました。
ヤマネコの食事 ①馬肉②マウス③鶏肉 って書いてあります。
この時点でなんとなくイヤな予感はしました。
②番。えっ、マウス??どういうこと?
いやいや3択に1つだし・・・。
まさかね。
餌やりのお兄さんがやってきました。
蓋のついた少し小さめのバケツを抱えています。
そしてお兄さんがにこりと笑って話し始めます。
「今日の食事は・・・。」
間があります。ピンときました。
「マウスです。」
「えっ???・・・」「いやー!!!無理です、無理です!!」
そのバケツに入ってるのはネズミか!生きてるんだろ?それを見せるのか!
無理無理、絶対に無理!!
何度もイヤ、無理を連発しました。
お兄さん困ってます。
逃げようにも見学してるのは私たち二人だけ。逃げられません。
お兄さんが言います。
1日の3度の食事のうち1回は、生きた食べ物を与えないとヤマネコは生きていけないと。
山の生態系を壊さないように、このマウスは捕まえてるんじゃなくここで食べ物として繁殖させていること。
私を納得させるために、お兄さんの説得が続きます。
母は生態系を見られるからいいじゃないかと言います。
しぶしぶ了承しました。
それから5分ほど経ったでしょうか。
ヤマネコのいる檻の中に、お兄さんが入ってきました。
お兄さんがマウスを投げます。
マウスが急いで逃げる。
ヤマネコがすかさず捕まえてキャッチ。
マウスのしっぽだけ見えます。もうこの時点で仕留めているそうです。
ヤマネコはマウスをくわえたまま、茂みに入ります。
ここからゆっくりと味わって食べるそうな・・・。
見たくなかったけど、怖かったけど、あっという間の出来事で、食事の光景を見ることもなかったのでホッとしました。
困らせてしまったお兄さん、ゴメンナサイ。
そして親切にヤマネコのことを教えてくれた受付の方、ありがとうございました。
ちなみにココ入場は無料です。気になった方はぜひ訪れてみてください。
気を取り直して車を走らせると、対州馬でしょうか。
全部で4頭います。車を降り写真を撮り始めると2頭が近づいてきます。
餌がもらえるとでも思ったんでしょうか・・・。最終的には4頭全て集まってきました。
馬ってかわいいけど、口を開けると歯茎がすごいでてますよね。
口を開けた時のギャップにびっくりしました。
この近くは田園が広がり、のどかです。
あぁ、対馬って素敵だな~。
次に向かうは島大國魂御子神社(しまおおくにたまみこじんじゃ)。
ここにお参りして、もみじ街道を通りながら南下します。
紅葉の季節はまだまだですが、美しいです。ここにも韓国の方がたくさんいました。
渓流沿いを歩いて楽しんでいるようでした。
そのまま南下していくと右手に琴の大銀杏があります。
樹齢は1200年とも1500年とも言われます。
大きいです。
1798年の落雷による火災で幹に空洞ができています。
さらに明治初年の民家の火災にも巻き込まれているようです。
こうしてみると生命力の強さを感じますね。
2日目もまだまだ続きます。
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