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対馬の天神多久頭魂神社 異国の見える丘展望台と韓国展望所 原旅館初日③

対馬は今建設ラッシュです。
韓国の観光客がかなり増えているため、それに向けてホテルや免税店、道路の建設が進んでいる状況です。

対馬は細い山道を通ることも多く、そこに大型の観光バスが何台も通ります。
すれ違うことができない道もあるため、その時はバックしたり、待避所に停まって対向車が通り過ぎるのを待つことになります。

今回山道を運転するのにすごく神経を使いました。

バスの運転手さんはもっと大変ですね。

ちなみに今回対馬の民宿に2泊したのですが、宿に泊まっているのは作業服を着た方たちばかりでした。
長い人は1ヶ月滞在するそうな・・・。

あっという間に、対馬の雰囲気が今とは変わってしまいそうですね。

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海神神社、藻小屋を後にし、次に向かうは天道山の麓にある天神多久頭魂神社(あめのかみたくづだまじんじゃ)

 

何を隠そう今回この神社にもう一度参拝するために来たのです。

去年こちらに出会って以来、ずっと忘れることのできなかった神社。
今まで出会ってきたどの神社とも違う。

霊感は全くないけれど、ここに確かに神様がおられる・・・。そう感じる神社です。
多分他の方が行っても、空気が違うことがすぐ感覚で分かるのではないでしょうか。。

居心地のいい、安心感を与えてくれる神社。

こちらの神社は司馬遼太郎先生の“街道をゆく”で、初めて知った神社なのですが、
ここ社殿がないんです。祭壇があるだけの小さな神社で、自然崇拝が古代の祀りかたのまま残っている場所です。

山そのものが神。社殿がないのも珍しいのではないでしょうか。

鳥居をくぐって境内に入ると、両脇に磐境(いわさか)がある。ピラミッドの形をしています。

 

この二基の空間が神域となっているのですね。

境内左奥の祭壇の向こう側に階段があり、石碑が建っています。
天道山そのものをご神体としています。
祭壇向かって右の小屋には、地元の住民が以前使っていたであろう古びた鏡がいくつも置いてありました。

対馬の南にある多久頭魂神社と、こちら北側の天神多久頭魂神社は対になっています。

境内に続く道の両脇の松の木の茂みに、韓国語で書かれたインスタントラーメンの袋がいくつか落ちていました。

 

海がすぐそばなので、韓国から流れてきたものでしょうか・・・。

韓国との距離の近さを感じます。さすが国境の島・対馬。

あと鹿のフンが芝生のいたるところに落ちていました。夜中、山から下りてきてるのかな・・・。

対馬に訪れた際は、ぜひ立ち寄って欲しい神社です。
対馬野生生物保護センターへ続く山道に入る手前、すぐ道沿いにあります。

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次は異国の見える丘展望台へ向かいます。

海沿いの道をずっと走るので景色がすばらしい。
新鮮な気持ちです。これまで山道ばっかりだったので。

対馬は海と山に囲まれていることがよく分かる島です。
海が見えてもすぐ山道に入り、しばらくするとまた海や港が見えてくるのです。

16:30に展望台に到着するも、韓国は・・・見えませんね。

こちらに着くと、電波が途絶え携帯が使えなくなりました。

そのまま北に進み、今度は韓国展望所に向かいます。
着いたのは17:05。

韓国は・・・見えません。その代わり目の前に浮かぶ島に大きな建物が建っています。

 

 

ものすごく気になる!!って思って調べてみたら、海栗島(うにしま)と呼ばれる自衛隊の基地でした。

島全体が基地なんですね。国境の島ですもんね。
ここで365日24時間警戒監視を行っているようです。
一般人は立ち入ることができません。

暗くなり始めたので本日の宿はら旅館へ。1泊1人7000円。
18時前到着です。

佐須奈湾の目の前にあり、すごく静かな町です。
あまり栄えてない港町という感じが、癒されます。

 

司馬遼太郎著の“街道をゆく”によれば、佐須奈は鎖国時代、長崎と同じく開港場だった場所です。
あんまり知られてないですよね。
韓国の釜山港から一番近い港がこの佐須奈港なのです。

朝鮮も日本と同じく鎖国していて、交易することに積極的ではなかったため、対馬藩が釜山に出向くことが多かったようです。
釜山に到着しても館から外に出ることは禁止され、朝鮮の人たちの入館も禁止されていたので、お互い交流することはなかったといいます。

だから佐須奈を見ても、朝鮮の面影はなく、活気のある港とはほど遠い静かな町なんですね。

ここの宿のおじいちゃんはいつも食堂にいました。
本日の夕食は・・・弁当。
テーブルの上にどーんと置いてあります。

こちらで作られた料理が出てくると思いきや、おばあちゃんが入院中で作れないとのこと。

弁当の蓋に“かっぽれ”と書いてある。
かっぽれと言えば、司馬遼太郎先生が対馬を訪れた際、トンカツを食べた食堂ですよね。

今でも佐須奈で食堂をやっているようです。
司馬遼太郎先生との繋がりを感じて、少し嬉しくなりました。

この日は旅の疲れもあって21時には就寝です。

次は対馬野生生物保護センターの時間 ツシマヤマネコの餌 もみじ街道2日目④です。

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