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福岡と対馬をフェリーで行く 和多都美神社と西の漕手と住吉神社 初日①

10/1の深夜から10/5まで、母と二人で対馬・壱岐に旅行に行ってきましたー。
対馬と壱岐は韓国と九州の間にある対馬海峡に浮かぶ島です。共に長崎県になります。

国境の島・対馬は去年同じ時期に旅行し、今回が2回目の旅行です。

対馬や壱岐には多くの神々が鎮座しており、今回は神社巡りを中心に旅していきます。

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対馬へのフェリーは九州郵船が有名ですが、今回フェリーたいしゅうを利用し対馬まで渡りました。
貨物フェリーのため、2段ベッドの個室が6部屋だけの船です。

そのため乗り場がわかりにくいんですね。
私は間違って博多ふ頭の九州郵船のフェリー乗り場まで行ってしまいました。

係りの人に聞くとフェリーたいしゅうの乗り場は全く違う場所にあるらしく、タクシーで行きなさいと言われる。
タクシーのおじさんに場所を説明し乗せてもらうも、おじさんも道に迷いながら、10分ほど港のまわりをぐるぐるしながらたどり着くことになります。

22時前に小さな会社にたどり着き、そこでチケットを買います。
大人一人片道4200円。この料金で個室でベッドに寝れるのは結構お得です。
そして初めて乗るということで、そこの会社のおじさんに船室まで案内してもらいました。

船内に入ると、洗面台と簡易シャワー、TVが見れる小さな部屋もあり、ポットやレンジ、自動販売機もあります。

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人が少なく、女性は二人だけ、そして夜中ということもあり、少し心細い船旅でした。

23:50博多港発、厳原港に4:20頃着の便です。

港に着いても店が閉まっているため、朝7時までは船室にいられます。
それまでは寝たり起きたりで過ごしました。

船酔いするため酔い止めを飲みベッドで寝ていましたが、夜中波が激しく結構揺れていたようです。

6時半頃起床し、窓から外を見ると大雨。

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タクシー会社に連絡し、船まできてもらうようお願いしました。
そして朝ごはんを食べるべく、モスバーガーへ。
朝7時から開いてる店といえばモスバーガーくらいです。

密閉された船室、そして大雨から、明るい店内へ。

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店員さんのさわやかなスマイル、ホットコーヒーの香り、アツアツのハンバーガーでお腹を満たし、一気に心が晴れ渡りました。

8時に、ホテル対馬の中にあるオリックスレンタカーへ。

母をモスバーガーにそのまま残し、一人で傘をさし、歩いて向かいます。

ホテルの中は韓国人ばかり。ツアーで来てるみたいですね。

レンタカーを無事借りて、モスバーガーまで戻ると、母がさきほどのさわやかな店員さんと仲良くなっている・・・。

そのまま車でお船江跡へ。
対馬藩が利用していた船着き場が当時のまま、原形を留めたままの姿で残っています。
雨が強いので、車の中から遠目で見ました。

次に向かったのが山の麓にある白嶽神社。9時前到着です。
霊峰・白嶽に登る際、まず最初にご挨拶する神社です。私は登りませんが、お参りだけさせて頂きました。
雨が降っていたせいか、木々に覆われていたせいか、ずっしりと重々しい雰囲気が伝わる神社でした。

その後9:30頃西漕手(にしのこいで)へ。

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ここへ来るのは去年に続き2回目です。
国道382号線脇にある公衆トイレの駐車場に車を停め、西側の細い道を歩いていくとすぐ海が見えます。
ぱっと見、湖か川のように見えますが、れっきとした海です。

西漕手は7世紀から9世紀にかけて、遣新羅使や遣唐使などが、九州本土から対馬の東海岸に来て、西漕手に用意されていた別の船に乗り換えて、浅茅湾から新羅や唐へ向かったと言われています。
南北に細長く、90km以上ある対馬は元々陸続きだったので、そのまま船で横切ることはできなかったんですね。

東岸と西岸までの距離が一番短い場所で、小舟の場合は東から西へ人がそのまま舟を運び、大船は東岸で荷物を降ろし西岸の別の船に乗り換えました。

この場所は万葉集でも詠まれています。

百船(ももふね)の泊(は)つる対馬の浅茅山(あさじやま) 時雨(しぐれ)の雨に黄変(もみだ)ひにけり
多くの船が停泊する対馬の港。背後の浅茅山は、時雨に促されて赤く色づいてきましたね。

小さなカニがいたるところにいました。雨と強風で、さしていた折り畳み傘がひっくり返ります。古代の人は命がけで海を渡ったんだろうなぁと思いを馳せます。

駐車場に車を停めたまま、歩いてすぐの阿麻氐留(あまてる)神社へ。
国道沿いにすぐ鳥居があります。

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急な階段を上ると太陽の神様が祀られています。
対馬は太陽神アマテル、壱岐は月の神ツクヨミの出身みたいですね。

駐車場まで戻りお手洗いを済ませた後、住吉神社へ向かいます。対馬は道が険しく山林を通ることも多いので、トイレを見つけたら大体立ち寄るように心がけています。

 

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住吉神社は海に面して鳥居が建っています。階段が半分海に浸かってる・・・。

鳥居の向きは参拝者が来る方角を表していると言われているので、昔の人は海から来て参拝していたのでしょうね。
対馬ではこのように多くの神社が、海に面して鳥居が建っています。

次に向かうは和多都美(わたつみ)神社
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祀る神社です。

対馬で一番有名であろう神社。韓国人が乗った大型バスが次々とやってきます。

ここも去年に続き2回目。

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鳥居が5つあり、こちらも全て海に向かって同じ方向で建っています。

潮が引くと、海から数えて2番目の鳥居までは歩いて行けます。
厳島神社を思い出しますね。

竜宮伝説が残る神社でもあります。

昔のお話。
海の漁が得意な兄の海幸彦。山の猟が得意な弟の山幸彦(彦火火出見尊)。
ある日弟が、たまには道具を取り換えて獲物を捕ってみようと言い出しました。

兄はしぶしぶ交換し、弟は兄から借りた釣針で魚を釣ろうとしました。
しかし魚は1匹も釣れず、しかも釣針を失くしてしまいます。
そのことを伝えると兄はものすごく激怒し、探して来いと言います。

途方に暮れた弟が海を眺めていると、潮流を司る塩椎神(しおつち)がやってきました。
話を聞いたしおつちは竹で舟を編み、舟に乗って海の中に進みなさいと言う。
そこで海神の娘が相談に乗ってくれると。

しばらくすると海神わたつみの宮殿に到着しました。
井戸の隣にある木に登って待っていた弟に、海神わたつみの娘・豊玉姫が一目惚れし、二人は結婚するのです。

浮かれていた弟が釣針のことを思い出したのは3年後。
わたつみに相談すると、わたつみは魚たちを集め、釣針のことを知っている者はいないか聞きます。

そして鯛ののどから釣針がでてくるのです。
その後地上に戻った弟は、兄に釣針を返します。(しかし兄が貧しくなるよう呪文をかけて)

ある日身ごもった豊玉姫が、弟の元へやってきます。
子を産むときには本来の姿になるので、絶対に見てはだめと念を押す豊玉姫。
弟は産屋の中を覗いてしまいます。

大きなサメの姿になっている豊玉姫。
弟は驚いて逃げ出しました。
悲しんだ豊玉姫は子どもを置いて、海に帰ってしまいました。

そして豊玉姫の妹、玉依姫に子どもの養育を頼みます。
成長した子どもは叔母である玉依姫と結婚します。
玉依姫の四男が初代天皇である神武天皇となる人物です。

・・・というお話。

社殿で参拝をし、奥の森林に入っていきます。
少し歩くと左手に小さな橋があるので渡ってみると、そこに豊玉姫のお墓があります。

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社殿脇には大きな木があり、木の根が横に長く続き社殿奥下まで伸びています。

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見た目はまるで龍が天に昇っているように見えます。

 

豊玉姫の墓、龍に見える木、佇まいが静かでどっしりとした雰囲気のある神社でした。

次は国境の島対馬へ あなご亭と海神神社の階段 初日②です。

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